「…木手先輩ってゴーヤがお好きなのですね」
「そうなんよ~だから桜乃ちゃん、永四郎にゴーヤー食べさせてやって」
ある日の午後のこと、凜はある企みを計画していた。いつも何かあるごとに苦手なゴーヤを食べさせられ続けてきた凜のささやかな反抗であり、その反抗を木手が愛してやまない桜乃に手伝ってもらうことにした。
いつも食べろと押し進めてもさらりと会話をかわされてしまい、凜と木手の詰まらない勝負は凜の連敗となっている。
こう毎回人に押し付けてくる所からみて、木手もゴーヤが嫌いなのだと凜は解釈していた。
こう毎回負け続けていると意地でも木手にギャフンと言わせたい。
「ギャフン」
「っのあ!!永四郎、いつからそこに…ってか俺の心読んだのか?!」
「何を言ってるんですか、先ほどから声に出てますよ」
そうなのかと言わんばかりに桜乃の方に苦虫を潰したような変な顔をした凜が振り返った。その顔に驚きながらも桜乃は顔を何度も縦に振った。それよりも変な顔をしていてはせっかくの綺麗な顔が台なしである。
しかし今の凜にとっては顔がどうとかよりもいつ頃から言葉が声に出ていたのか気になっていた。しかし凜の企みが聞こえていたのなら木手のお咎めがきそうなのだが、今の所何も起こらない…ということはギャフンと言わせたいという所だけあまりにも悔しくて声に出てしまったのだろう。
ホッとした瞬間、満面の笑みを浮かべた凜が二人の方に向くと既にどこかへ行ってしまった後だった―――――
木手に連れられて勝手に凜の許から移動してしまった桜乃は心配そうに後ろを振り返って歩いていた。その様子を見兼ねた木手が桜乃に注意を促す。
「そんな歩き方をしていたらこけますよ?それに平古場君ならいつもあぁですので気にするだけ無駄です。…それで、何を話していたのですか?」
「えっ…と」
「…」
「……」
「………」
「…内緒です!!でも私頑張りますので楽しみにしていてください」
返答に困り俯いている桜乃をジッと見ていた木手は少しずつ顔を近づけて驚かしてやろうと思った瞬間、勢いよく桜乃の顔が上がり、反対に木手が驚いてしまった。ズレた眼鏡を持ち上げながら、木手は体勢を元に戻した。
「内緒ですか…」
「でも木手先輩の為にしますから」
「そうですか、なら楽しみにしてますね」
凜のXデーまで後数日……
*************
事が上手く進んでいることで機嫌がいい凜はここ二・三日、気持ち悪いくらい笑顔で晴美のどんなスパルタ練習も笑いながらこなしていた。
「平古場君まじめにしなさい!!」
木手に怒られても普段なら畏縮しておとなしくするのに、ここ最近は何があっても笑いながら軽く受け流していた。
「…凜の奴どないしたんさぁ、気持ち悪いぞ」
「一緒に…いたくない」
「うまいもん食ったのか?」
しばらく様子を見ていた甲斐、知念はとうとう痺れを切らしたのか本音を喋りだし、田仁志は相変わらず毎回同じことを言っている。
すると素潜り練習を終えた新垣と不知火が三人の和に加わった。
「平古場がねぇ…最近何かあったか?」
「…そう言えば一昨日、竜崎さんに何か必死に頼んでいる所を見かけたけど」
『それだ!!』
何となく言った新垣の言葉に全員が食いついた…そして、その中で新垣だけが青い顔をして皆よりもさらに後ろを見ていた。そこには何故か晴美のお気に入りの竹刀を持って、不適な笑みを浮かべている木手の姿があった。
「皆さん揃って何サボっているんですか?」
=======================
誰か続きを書いてほしいです(待て
最後まで書けるか微妙なので日記にupしてみました。
そしてこの小説、平古場が別人です。ってか気持ち悪い(ぇ
1番の問題はネタが浮かびません。ってか、気持ち悪い平古場が書きたかっただけなので、ここまで書けて満足なんですが…(ぉぃ
後はレンジャー話し…とかネタには思い浮かんでたんですけどね~
ここ数日で比嘉話しは生半可では書けないと感じました。
流石てぃーだの陽射しを浴びて育った子達だ(関係ねぇ!!
…ってか毎回中途半端な比嘉話しを書いてたら師匠のわかこに怒られそうだなorzorzorz
反省…↓↓
PR