管理人の日々の日記。 普通な日記からヲタクな日記、私信までもが入り乱れる暴露場です。 そして、予告もなく腐女子用語入り乱れたり、ナマモノの内容になってしまうことも… 読まれる際は充分ご注意ください。 テンション故、誤字・脱字あるかもしれませんが見つけた時はどうか見逃してやってくださいm(_ _)m コメントも大歓迎ですvv
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王道学園小説

『僕と君』

B.l/王道/学園/全寮制/15禁
以下b.Lです。苦手な方はBack please

登場人物はココから …



【目次】
01.1ヶ月遅れの入学…
02.一難去ってまた一難
03.人を外見で判断するな!!









夕食も食べ終わり、部屋を片付け終わった籐夜は机に座り、一衛のコピーと教科書を照らしわせていた。
整った字がノートの罫線に綺麗に並べられている。
そして例題や確認問題もきちんとノートにまとめられており籐夜にとってとても助かるものであった。
すると部屋の扉がノックされた。

「まだ起きていたのか?」
「えっ…嘘、もうこんな時間」

時計を見るとすでに日付が変わっていた。
一衛のノートを見ているとつい時間を忘れて集中してしまった。
数学、国語、社会…そして今は英語の教科書とノートを見ていた。

「ほら」

そして籐夜の机の上に夕方に差し出されたのと同じマグカップが置かれた。
中には香ばしいコーヒー。
「ありがとう」籐夜はそう述べるとマグカップに口をつけた。

「そう言えば…籐夜は明日からどうすんだ?」
「GWは一旦帰ってから寮で勉強するよ、こっ虎次郎は?」

やはりまだ照れくさいのか、籐夜は虎次郎の名を呼ぶと顔を真っ赤にする。
その表情に笑みを浮かべると虎次郎は籐夜の頭をなでた。

「俺は部活があるからずっとこっちにいるよ」
「部活…入ってたんだ」
「あぁ、サッカー部な!!惚れるぜ」
「なっ何言ってんだよ!!!」

さわやかスポーツ少年とは言い難い身なりをしている虎次郎だが、確かに運動神経はよさそうである。
そしてサッカーをしている虎次郎の姿を想像してみると意外にしっくりくるし、かっこいい……
そんなことを考えているなど思ってもいない虎次郎はもう一度籐夜の頭をなでた。
虎次郎は頭をなでるのが好きである。
籐夜も悪い気はしないのだが、同い年なのに子供扱いされているようで少し拗ねてしまいそうであった。

「そう言えば…籐夜ってクラスどこ?」
「クラス?クラスはAだけど…」
「やっぱ聞き間違いじゃなかったんだ?!籐夜って頭いいんだな」

聞き間違い…と聞いて籐夜は先ほど一衛が“同じクラス”と言っていたことを思い出した。
やはりこの身なりでは馬鹿っぽく見られてしまうのかなと思い、少し落胆する。
これでも学年5番以内で奨学金を貰っているんだ!!
奨学金を貰っていると言えば虎次郎は驚くだろうか…しかし特に言う必要もないだろうと思った籐夜は黙っておくことにした。

「虎次郎は何クラス?」
「俺?俺はD、馬鹿だからな~!!でもこれでも中1ん時はAクラスだったんだけどな」
「中1って…ずいぶん前…」
「籐夜、笑うなよ!!!!俺だって本気見せたらすごいんだぞ………たぶん」

ムキになる虎次郎が可愛いと思ってしまった籐夜はつい笑ってしまった。
その笑いが逆効果で虎次郎はさらにムキになる。
しばらくじゃれ合っていた2人だが、そろそろ寝ないと明日から部活だという虎次郎にも悪い。
そろそろ寝ようかなという雰囲気をほのめかす籐夜に虎次郎も時計を見て頷いた。

「明日は休みだからいいけど、早く寝ろよ」
「うん」
「お休み」
「お休み……」

虎次郎が部屋を出るまでその背を見ていた籐夜だったが、いきなり振りかえった虎次郎と目があった。
まさか目が合うとは思っていなかったのはお互いさまで2人とも恥ずかしさから視線を逸らす。
籐夜に至ってはまた顔が真っ赤である。

「本当はさ…結構不安だったんだぜ」
「え…」
「同室どんな奴なんだろう…って、そしたら入学しても来ねぇし、それとなく噂で何かしでかして休学してるって聞いてまじで危ない奴かと思った」

そんな噂が回っていたことに驚いた籐夜は言葉が出なかった。
確かに何かしでかして休学していたことには違いないが……

「それで部屋に入ったら不良がいるし…ちょっと強気で行こうって思って近寄ったらすっげぇ綺麗な顔してるじゃん…久々にドキッとした」

籐夜も初めて虎次郎を見た時、かっこいい人だなと思ってドキドキした。
「虎次郎も?」と言おうとしたが声が出なかった。
まだ虎次郎の話は続いており籐夜の声はもちろん届いてはいなかった。

「そしたらあんなことしてさ…まじでごめん。嫌われたよな~って思ったらすっげぇ優しいし…ちょっとは危機感持てよとか思いながらも嬉しかった」

「……何かあったら竹原頼れとか言ったけど、やっぱあれ無し。籐夜は俺が守る、籐夜は男となんか気持ち悪いとは思うけど俺は籐夜のこと好きだから本気で籐夜のこと落とすんでよろしく」

少し間が空いたのでこれで話は終わりかと思った。
籐夜も自分の思ったことを伝えないといけないと思い口を開けようとしたが、虎次郎の話はまだ終わっていなかった。
しかも話すだけ話して虎次郎は籐夜の部屋を出て行った。
虎次郎の話の最後の方が早口で聞きとるのに必死であったが、籐夜は耳に残る言葉に顔をさらに真っ赤にした。

「好きって……」

虎次郎の言葉にドキドキしっぱなしの籐夜はこの気持ちをどう表現していいのかわからなかった。
それ以前に男から告白されるとは思わなかった…
このまま勉強できるわけもなく籐夜はベッドの中に逃げ込むように入り、布団を頭まですっぽりとかぶった。
明日の朝、どうやって虎次郎と顔を合わせようかと考えながら……








To be continue…

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