管理人の日々の日記。 普通な日記からヲタクな日記、私信までもが入り乱れる暴露場です。 そして、予告もなく腐女子用語入り乱れたり、ナマモノの内容になってしまうことも… 読まれる際は充分ご注意ください。 テンション故、誤字・脱字あるかもしれませんが見つけた時はどうか見逃してやってくださいm(_ _)m コメントも大歓迎ですvv
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王道学園小説

『僕と君』

B.l/王道/学園/全寮制/15禁
以下b.Lです。苦手な方はBack please

登場人物はココから …



【目次】
01.1ヶ月遅れの入学…
02.一難去ってまた一難









「っ…ん?」

籐夜が目を覚まし、ゆっくりと体を起こした。
日はすっかり落ちて部屋の中は真っ暗で、ベッドから立ち上がると手探りでスイッチを探した。
扉らしい場所の横にそれらしきものを探し当て、明かりをつけた。
初めて見る自分の部屋に少し胸が高鳴った。
必要なもの、ベッドや机や棚は備えつけてあり、部屋の角には段ボール箱が積み上げられていた。
早速部屋の整理でもしようと段ボール箱を開けようとする手を止めた。

確か籐夜は2DKの部屋のどちらの部屋に入ればいいのかわからず同室者を待っていた……それから起こったことを全て思い出した籐夜は顔が一気にほてった。
耳の先まで熱い……
そして気がつけば籐夜は覗き込みながら部屋を出ていった。

「あっ…あの」

リビングを覗き込むと一衛の姿はもうなく、虎次郎が椅子に座っていた。
背が高く運動をしているのかガッチリした身体つき、顔も悪くない…むしろ良い方だ。
不良っぽいが……
籐夜は虎次郎をのぞき見ながら少しドキッとした。
そして声をかけると、伏せられていた顔がゆっくりと上げられた。

「あっ、飲む?ここ座って」

虎次郎はマグカップを持ち上げた。
中はコーヒーだろう、部屋にコーヒー独特の香ばしい匂いが立ち込めていた。
籐夜は頷くと、立ち上がった虎次郎と入れ違いに向かい側に座った。

「砂糖とミルクは入れる派?」
「はい両方ください…砂糖は3つで」
「3つ!?甘すぎるだろっ」

そんなに驚くことなのだろうか…
籐夜は小首をかしげて虎次郎を見た。
虎次郎は少し言葉に詰まると言われた通り砂糖3つとミルクを入れて籐夜の前に差し出した。
そして虎次郎は向かい側に座ることはなく、その場に膝まづき頭を床につけた。
いきなりの行動に驚いた籐夜はすぐに頭を上げさせ座るように言う。

「…」
「……」

そして続く沈黙…
相手の機嫌を伺うように視線だけチラチラと虎次郎に向けるが、虎次郎は怒られた後の犬みたいにうなだれていた。
すると部屋中に響き渡る腹の虫…
その音に反応して顔を上げたのは虎次郎だった。
恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にした籐夜と目が合うと、虎次郎は顔の表情を緩めた。

「飯、食いに行くか!!ついでに寮の雰囲気とか見たらいいよ」
「あっ、はい」

籐夜はコーヒーを飲み干すとカップを流し台に置いて虎次郎について部屋を出た。
食堂は1階と2階にあり、2階の方が収容人数は多く経営時間も長い。
籐夜は1階から直接部屋に向かったので2階で下りるのは初めてだった。
2階は食堂の他にコンビニもあるので夜遅くても利用する生徒で賑わっていた。
どれほどお金がかかっているのだろうか…籐夜はこれからも特待生であり続けなければならないと思った。
特待生になればほぼ全額免除の待遇が受けられるのでこの学校を受験したのだ。
これ以上施設にお世話になるわけにもいかなかった…

少し考えごとをしながら歩いていると自分を見る視線に籐夜は気付き、顔を上げた。
顔を上げた先には2人の生徒がこっちをじっと見て何やらこそこそと話している。
しかし籐夜を見て話しているのはその2人だけではなかった。
クラスに入った時と同じ感覚…見定められているようで気分が悪かった。
その視線から逃げるように俯いた籐夜の肩を誰かが抱き寄せた。

「大丈夫か?」
「あっ、うん。大丈夫…」
「ちっ、見世物じゃねぇっつうの……てめぇら、ぶっ飛ばすぞ」

虎次郎は舌打ちをしたかと思うと籐夜の肩を抱き寄せたまま周りに向かって怒鳴った。
さすが不良…籐夜を見ていた視線はなくなり、慌ててその場から離れていったようであった。
虎次郎に肩を抱かれている間、籐夜は無意識に虎次郎の服の裾をずっと握りしめていた。
隣に虎次郎がいてくれて本当に良かった、1人だったら動けなくなっていたかもしれない……
2人の周りに人が居なくなり食堂に向かったのはいいが、扉には“close”の看板。
虎次郎は慌てて時間を確認するとしょんぼりとうな垂れ、籐夜に謝った。
しかし籐夜からすればこうなってしまったのは……考えてみて自分がこんな時間まで寝てしまっていたのが原因かと思ったが、元を辿れば虎次郎があのようなことをしなければこうならなかったのだ。
複雑な気持ちだが、落ち込んでいる虎次郎を見て籐夜も一応謝っておいた。
せっかくだしコンビニで何か買って帰ろうと虎次郎に言ったが、虎次郎は首を横に振った。
だが、食道から引き返して入ったのはコンビニ…やはり何か買うのかと籐夜も自分の晩御飯を探そうと虎次郎から離れようとした時、腕を掴まれた。

「えっ…」
「何も買わなくていいから、俺に任せろ」

腕を掴まれたまま籐夜に籠を持たせて買い物をする。
しかし買っているものは単品で晩御飯になりそうにない材料ばかり…
籐夜はお金も半分払うと言ってみたがやんわりと断られた。
掴まれた腕が熱を持って熱い…
結局部屋に着くまで虎次郎は籐夜の腕を離すことはなかった――――――――――








To be continue…

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