管理人の日々の日記。 普通な日記からヲタクな日記、私信までもが入り乱れる暴露場です。 そして、予告もなく腐女子用語入り乱れたり、ナマモノの内容になってしまうことも… 読まれる際は充分ご注意ください。 テンション故、誤字・脱字あるかもしれませんが見つけた時はどうか見逃してやってくださいm(_ _)m コメントも大歓迎ですvv
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王道学園小説
『僕と君』

B.l/王道/学園/全寮制/15禁
以下b.Lです。苦手な方はBack please

登場人物はココから …



【目次】
01.1ヶ月遅れの入学…






いっぺんしてみたかった学園王道もの(笑
キャラは以前blogでupしたことのある子たちでvv←
気が滅入るまで…(ナント?!

…キャラ全員出てくるまで書けるかしら(苦笑











黒江籐夜の朝はガキ共を起こすことから始まる―――――――

「お前ら!!!起きろっ、遅刻すっぞ!!!!!」

ノックもせずに扉を開け放ち、声をかけながら入口とは反対側にあるカーテンを一気に両端に寄せた。
本日は晴天なり!!!
あまりにも眩しくて雑魚寝で寝ていた子供は眠たい目をこすりながらノソノソと起き上がる。
起こし終えると次は洗面所に連れて行き歯を磨かせ、そのまま居間に行くように誘導する。
ここまで完了すれば籐夜の朝の仕事は終わりだ。
仕事が終えた籐夜はいつもの騒がしさを取り戻した子供たちの姿を見てつい笑みをこぼす。
ここは孤児を世話している施設で、籐夜自身もこの場でお世話になっている身である。
籐夜はどのような理由でここに来たのか覚えておらず、物心ついたころにはこの施設にいたのだ。
なので両親の顔なんて知るはずもない。

「籐夜君、いつもごめんね」
「いいですって、俺すっげーお世話になってますし…」
「本当、助かってるわ。みんな籐夜君ならちゃんと起きるし…」
「それは買い被りすぎですよ」
「でも…明日から寂しくなるわね~」

微笑ましく子供たちの様子を見ていた籐夜の隣に中年の女性が立った。
この施設の責任者だ。
そして今日から籐夜は全寮制の高校に通うことになっており、この施設を出ることになった。
出会いと別れの4月…と言いたいところだが、今は5月。
籐夜は訳あって入学式にも出ず、1ヶ月遅れで学校へ行くことになった。

「確かに…寂しくなるな」
「凌君は相変わらず??」
「えぇ、相変わらず顔も合わせてくれません」

2人の会話に出てきた人物、夕柳凌も家庭の事情でこの施設に来た。
入ってきた当初は人と関わることを嫌っており、心を開いてくれるまで時間がかかった。
籐夜は懇親的に凌の世話をし、今ではべったり。
数年前には里親の話も出たのだが、籐夜と別れたくないとの一点張りで里親になってもいいと言ってくださった方には丁重に断ったくらい籐夜にべったりなのだ。
しかし籐夜がこの施設を出て行くことを知ってショックを受け、ここ数日の間顔も合わせてくれない。
最後に御礼だけは…言いたかったのに。

「さぁ、籐夜君も朝ご飯食べて学校に行ってらっしゃい」
「はい」

時計を見るとゆっくりはしていられない時間であった。
そして居間に足を踏み入れた時、後ろから思い切り抱きしめられそのまま前に倒れそうになった。
何とか籐夜は足を踏ん張り持ちこたえ、抱きついてきた人物の頭をなでながら振り返った。

「凌、おはよう」
「っ……籐夜なんか大っ嫌いだから、大っ嫌い、大っ嫌い」
「凌…」

「あ~!!!籐夜兄ちゃん、凌兄ちゃん泣かしたぁ!!!」
「ホントだ~!!!」
「泣かせたら駄目なんだぞ!!!」
「あ~分かったから、お前らまでくっつくなー!!!!!!!」



*****



結局朝食を食べ損ねた籐夜は空腹を我慢して学校へ向かっていた。
隣には同じく朝食を食べ損ねた凌が黙り込んでいた。

「凌」
「ごめん…なさい」
「怒ってないから、こっち向けって」

顔を上げた凌は今にも泣きそうな顔をしていた。
怒っていないと言っているのに…籐夜は優しく微笑むと凌の頭をなでた。

「じゃあ、俺はこっちだから…これからは凌、お前があいつらの面倒見てやれよ。一番年上なんだからな」
「うん…」
「ったく、泣くなって。別に今生の別れじゃないんだから」
「だって、だって…」
「遅刻するからもう行くぞ。凌、今までありがとな。お前が傍にいてくれて良かったよ」

本音を言えばもっとちゃんとした別れをしたかったのだが、登校初日から遅刻するわけにはいかない。
今日は教科書を買い揃えたり、入寮の手続きなどをしなければならないのでゆっくりとはしていられないのだ。
凌の頭から手を離すとそのまま背を向けて歩き始めた。
籐夜の温もりがなくなり、凌はゆっくりと顔をあげて遠くなる籐夜の背中に向かって呟いた。

「好きだったよ、籐夜……」






To be continue…

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