コメントに返信…だいぶん前にしました。
分かりにくいなぁやっぱ(汗
コメント開いてもらってお名前の下に“From Master”ってリンクがあるのでそっからぴよ~んと飛んでください。
いやはやお手数をおかけして申し訳ない↓↓
さて、4日目…
相変わらずシリアスな雰囲気。
てか、蔵がただのヤンキーです……
書いててこいつ誰だよって思わず突っ込み。
皆さまも突っ込んでください、本望です。(このドMが?!
※お詫び※
wordのテキストで貼り付けていますので携帯では大変読みづらくなってしまっています。
携帯からでも読めるようにしたいのですが、文字数がオーバーしてしまい投稿できません。
どうしても1つの日記に1話を収めたいのでこのままにしたいと思います。
携帯で読めないことはないですが、改行がされないので文字がぎっしり詰まった状態であると思ってください。
あらかじめご了承くださいませ↓↓
【登場人物】
[名前] 忍足 謙也
[所属] 四天宝寺テニス部
[悩み] 光にごっつう睨まれてるっちゅうねん…俺、何かしたか?
[名前] 財前 光
[所属] 四天宝寺テニス部
[悩み] 謙也先輩、はよ俺の気持ちに気付いてくださいっすよ
その他、愉快な四天宝寺レギュラー陣でお届けしますvv
「はぁ…」
本日、何度目かわからないほどのため息を謙也はついていた。
「さっきので15回目よ」
「おい、何観察しとんねん」
全員の視線が謙也に向けられている中、やはりこの男…小春は抜かりがなかった。
バードウォッチャーの如く謙也のため息の回数を数えていた。
しかし小春は先ほどまで試合をしていたはずなのにどうやってその時のため息の数を数えたのだろうか…というとこに誰も突っ込みを入れなかった。
普段なら誰かがここぞとばかしに突っ込むが、今はそれどころではないのだ。
何かあった…そう判断するのが正しいであろう。
財前も先ほどから謙也の方を一度も向いていない…その前に挨拶すらも交わしていないのだ、何もなかったと思う方がおかしい。
白石はさりげなく謙也の隣に座った。
「謙也、そんなにため息ついとったら幸せ逃げるで」
「えっ、俺そんなにため息ついとった?」
「あぁ、小春いわく15回もついとうで。まだ部活始まって1時間も経っとらんのにそない二酸化炭素吐き出しとったらため息疲れで倒れるわ」
「何やねんその変な病気」
バシッと白石の軽く頭を叩く謙也。
普段は突っ込み側の人間の白石がボケることは大変珍しい、その上叩かれたとなると突っ込み返しをしたくなるところだが、今回は大切な友達の為に我慢…
2人の間に溝ができたということは、謙也は財前に返事をしたのだろうと白石は考えた。
それも財前にとっては悪い結果となったであろう…財前が告白したと聞いた時はそんなに焦らなくてもと思った、これは時間の問題だと。
謙也もバカではない、それなりに自分の気持ちにも気付いて、少し突いてやったら上手く行くと思っていた。
それなのに財前は焦った…その為に高かったはずの確立が下がってしまい難しくなったのだ。
そして意外にあっけない結末…別に白石は他人の終わった恋愛にどうこう言うつもりはない、普段なら………
しかし謙也の今の姿を見て白石の納得がいかなかった。
あんなにきちんと悩めと言ったはずなのに、謙也は何かを勘違いして断った。
昼休み後から様子がおかしいし、財前が告白されたという情報は入ってきているのでそこに問題があったのであろうと。
「……気にしとんは体裁か?」
「はぁ?」
「謙也が財前を断った理由や」
「何で白石が知っとんねん……」
「あほか、考えたらわかることやわ」
「…体裁気にして何が悪いねん。そもそも光の為に考えたれ言うたん白石やん、ここで俺と付き合って遠回りする必要なんかないやろ、どうせ離れるんやったらな」
「…そんなこと考えとったんか、ほんまお前は正真正銘のアホやな」
「なっ…」
白石の言葉にカチンときた謙也は白石の胸倉を掴みあげて立ち上がる。
突然の行動に周りは立ち止まり、その光景を見てしまう…
「さっきから聞いとれば周りの意見ばっかやん。お前はどうやねん、お前は財前のことどない思うとんのや?体裁がどうとか、遠回りさせてまうとか考えんと財前1人のこと考えたれ」
「……」
「それにな遠回りしたってえぇやないか、何ぼでも遠回りすればいい。けどな、付き合うてもないのに“どうせ離れる”とかグダグダ言うなや」
まっすぐ過ぎる白石の視線に謙也は何も言うことができなかった。
それが真実だったから………
謙也は白石から乱暴に手を離すと背を向けて呟いた。
「俺、帰るわ…」
「あぁ、さっさと帰れ」
「えっ、部長いいんすか?!」と部員から突っ込まれそうだが、この雰囲気の中突っ込んでくる勇者は1人もいない。
財前はその様子を遠巻きながらジッと見ていた。
胸がズキズキと痛む…もしかしたら明日、謙也は約束の場所には来ないかもしれない。
余計な御世話だと言いたいところだが、何故か肩の力が一気に抜けたような気がした。
すると傍に誰か立った気配がする…振り向かなくともそこに誰がいるのか財前はわかった。
「泣いてもよかとよ?」
「絶対に泣きませんから……」
「そうか……強かね、財前は」
「強くなんて…ないっすよ」
そう千歳に言うと、ゆっくりと歩き出し白石に近づいて行く。
白石は今まで腰かけていたベンチに座り、不思議な空間で行われている練習風景を見ていた。
それは見ているだけで怒っているとわかっているので誰も練習を止めることができないし、いつもの様にふざけることさえもできないでいた。
これなら無茶振りでもされてネタして滑った方がいくらかマシである…と思った部員は少なくない。
今度は財前がベンチに腰をかけた。
互いに互いの顔を見ることなどなく正面を向いたまま淡々と話が始められた。
「いつもの様に言ってくれてかまわんで」
「……ありがとうございました」
「……はぁ?」
思ってもみなかった答えが返ってきたことに驚き、財前の方を見るが財前は白石の行動も気にした様子はなくただ前だけを見続けている。
仕方なく白石もまた前を向いて話を続ける。
「何や、調子狂うな」
「…正直、胸は痛いっすけど俺は思っていてもあんなこと謙也先輩には言えませんから」
「悪役はいつでも買ったるで」
「なら、謙也先輩と友達止めてください」
「……無理なことくらいわかろうな?」
「冗談ですわ…それに昨日、ダメ元でデートに誘いましたから明日楽しんできます」
「……はぁ?」
また白石は驚きのあまり勢いよく財前の方に向く。
しかし財前のリアクションは先ほどと変わらず、白石はこんなに派手にリアクションしている自分が恥ずかしくなってしまった。
「俺、尚更余計なお世話やったんとちゃうんか」
「いいえ。ほんまなら先輩後輩でただ遊びに行っただけになったと思うんすけど、今日部長が言ってくれたんで意識はするでしょ…まぁその代わり“来ない”選択肢も出てきましたけど」
「来なかったら泣いてええで、胸貸したるから」
「部長の前で泣くとか、まじで勘弁してください」
「そうか?それは残念やな。まぁ頑張りや、応援はしたっとうからな」
白石は財前の頭をワシャワシャと撫でる。
本当なら財前はここで拒みたいところなのだが、今日は…今日だけは大人しく白石に褒められておくことにした。
明日は謙也が約束の時間、待ち合わせ場所に姿を現さなかったとしても財前はずっとその日が終わるまで待っておこうと決めたのだった。
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