私信》
9日は氷の5Bの発売日やった!!!
ありがとう、Thanksvv
さて、以下は以前投稿した光謙の1日目…
読み返してあまりにも酷い日本語でしたので書きなおししました。
恥ずかしすぎる(//△//)
ご興味のある方だけどうぞ…
※お詫び※
wordのテキストで貼り付けていますので携帯では大変読みづらくなってしまっています。
携帯からでも読めるようにしたいのですが、文字数がオーバーしてしまい投稿できません。
どうしても1つの日記に1話を収めたいのでこのままにしたいと思います。
携帯で読めないことはないですが、改行がされないので文字がぎっしり詰まった状態であると思ってください。
あらかじめご了承くださいませ↓↓
【登場人物】
[名前] 忍足 謙也
[所属] 四天宝寺テニス部
[悩み] 光にごっつう睨まれてるっちゅうねん…俺、何かしたか?
[名前] 財前 光
[所属] 四天宝寺テニス部
[悩み] 謙也先輩、はよ俺の気持ちに気付いてくださいっすよ
その他、愉快な四天宝寺レギュラー陣でお届けしますvv
「俺、先輩のこと好きですわ」
「……はぁ?」
大阪府立四天宝寺中学校から徒歩8分、なかなか洒落た一軒家が軒を連ねる住宅街の中の公園で起こった出来事。
公園には2人の他に小学生くらいであろう子供たちがボールを追いかけて遊んでいた。
財前からいきなり受けた告白らしきものに、いまいち現状を掴めていない謙也は放課後からの出来事を振り返ってみた。
◆◇◆◇
毎週火曜日に行われる渡邊オサムのお笑い講座「ボケ」(自由参加)をサボり、謙也はコートで手当たり次第相手を見つけてラリーをしていた。
しかし今日は夏という季節に入って感じたことのない夏日、暑過ぎて気が滅入ってしまった謙也は木陰になっているベンチに座り水分補給をしていた。
するとそこへ現れたのはカメさん………
「あっ、うさぎさんやないですか。お疲れみたいっすね」
「何やと、カメのくせに生意気っちゅう話や!!あの丘の頂上まで勝負せーや!!」
「ほんま…しゃーない人ですね。いいですよ、勝つのは俺っすけど」
「後悔すんなや?よっしゃ、行くで!よーい………ドン!!ってカメのくせに何で速いねん!!!!!!」
……何かおかしい、おかしすぎる。
うさぎもカメも心当たりがあり過ぎて笑えない……
そう、謙也の許へ来たのはカメではなく後輩の財前光。
謙也がワンダーランドへタイムスリップをしている間もジーッと謙也の前に立ち、相変わらず冷やかな視線で見下ろしていた。
ワンダーランドから無事帰還した謙也は財前の視線に気づき、ぶっきらぼうに問いかけた。
「で、何か用?」
「隣…座ってもいいっすか?」
「あぁ、別にかまへんけど……」
そしてようやく財前の視線が謙也から逸れる……
謙也はホッと胸をなでおろした。
財前が入部した当初から謙也は財前の射抜くような視線が苦手であった。
最近ダブルスを組む機会が増え、その視線はさらに強くなったような気がするのだが、気の所為だと思いたい中、やはり気になった謙也は同じチームメイトに聞いてみたことがあった。
◆
ある日の部活中―――――――
「はぁ……」
「何、謙也くぅ~ん。ため息何かついちゃって、もしかして……恋煩い?」
「おい、浮気すんなや」
一人で悩みに悩んでいた時、謙也のため息を聞いたモーホーコンビが来た瞬間に謙也はこいつらには話さないと決めた。
どうせ話したところで返ってくる答えは決まっている。
しかし、もしかしたら……そんな小さな希望があってしまったが為に謙也は2人に聞いてしまった。
『おめでとう』
「はぁ?」
「あらやだ。もぅ、もっと早く言ってよ~」
「これでこの部も3組目か…増えたな~」
始めは2人の言っていることが理解できなかった謙也だったが、薄々と何が言いたいのかわかってきた。
誰も財前とそんな仲になったとは一言も言っていない。
やはり聞くべきではなかったと謙也は後悔し、2人から逃げるようにしてその場から離れていった。
ある日の部活後の部室――――――――
「―――やねんけど、どう思う?」
「財前の目つきの悪さは元からやろ?」
「見つめられてるんじゃなかと?謙也モテモテばい」
「まぁ、適当に頑張れや」
謙也の必死の問いに興味無さそうにシラッと答える白石。
返答が適当過ぎる…部員がこんなにも悩んでいるのに部長は職務放棄か?!
白石はすぐに手元の部誌に視線を落とし黙々と手を動かす。
その隣では妙に笑顔の千歳。
返答内容は…即却下、耳に入れるほどのものでもなかった。
小春とユウジよりもまともな答えが返ってくると思ったのだが、期待はしないほうが良かったようだ。
すると謙也の目の前で千歳が白石にちょっかいを出し、イチャつき始めた2人を放って謙也は部室を出た。
ある日の昼休み――――――――
「あっ、謙也や~!!!!」
「おっ、金ちゃんやん」
のんびりと外を歩いているとどこかから大きな声で名前を呼ばれた。
声の持ち主はもちろんわかるとして、その方向を見ると小ぢんまりとした東屋には金太郎の他に銀と小石川もいた。
最後の頼みだ…金太郎に聞くつもりはないが、銀と小石川ならきちんと話を聞いてくれるだろうと踏んで東屋に近づいた。
「何や、謙也。やつれとんで」
「ぬん…」
「……そうか?」
「わいが聞いたる!!!何でも話せや謙也~」
「金太郎はんはこっち…」
「はい、金太郎。ポッキーやで」
2人の言葉にジーンとした謙也。そして身を乗り出した金太郎はというと、銀に腰を掴まえられて膝の上へ。
そして小石川にポッキーを突っ込まれながら箱ごと手渡され、今はポッキーに夢中。
3人を見て、ついオトンとオカンと息子か!!と突っ込んでしまう衝動を抑えて2人に今まで質問してきた内容をしてみた。
してみたのはいいものの2人は返答に困ったらしく黙ってしまった。
「いや…そればかりは本人に聞いてみなわからんことやしなぁ」
「見ているだけで気の所為かもしらはらへんからな…」
「はぁ、やっぱそうやんなぁ……」
「助けになれんですまんなぁ」
「ぬん……」
「いやいや、一番助かったわ…」
◆◇◆◇
やはりさりげなくとも聞いたらいいのかもしれなかったが、いざ聞こうと思ってもその時になればはぐらかしてしまう。
自分のヘタレっぷりに悲しくなりながらも月日は過ぎて行き、今日を迎えたのだった。
財前が隣に来てから何をするわけでもなく、ただ暑い中元気にテニスをしている部員をのんびり眺めて、適当に話して財前にそれとなく誘われて帰路についたのだった。
本当に今日は暑くて、学校のすぐ側にある駄菓子屋で100円のアイスキャンディーを買い、それを頬張りながら公園へ入り今に至る……
回想終わり―――――――――――
「謙也先輩タイムスリップするんはいいですけど、アイス溶けてますよ」
「まじで、やっべ…うわぁ、手ベッタベタやん!!!!!」
「…先輩エロいっすわ」
「エロないし、あー気持ち悪っ。おい財前、見とらんと助けぇや」
助けろと言ったものの、財前は助ける気は全くないことくらいわかっていた謙也はまず溶けかかっているアイスをどうにかしようと一気に口に含んだ。
そんなことしたら…そんな呆れた財前の声が聞こえてくるような表情を見せた途端、謙也はツーンときたらしく額を必死で叩いている。
謙也が必死に冷たさと戦っている姿を見て、アホやなと思いつつも可愛いとさえ思ってしまう財前。
しばらくして何もかもすっきりと解決した謙也はもう一度財前と向き合っていた。
アイスキャンディーの件でうやむやになっていたが、謙也は今しがた財前に告白されたのであった。
告白されるのは悪くない、むしろ来るもの拒まずだ。
そう言っては語弊があるかもしれないので言っておくが、告白の返事でお断りする場合はある……謙也はそこまで尻軽ではない。
それも対象が女の子の場合のみだ。
男など…もっての外だろ。
「…暑さでやられたか?」
「はぁ?何冗談言ってるんすか。だから謙也先輩のこと好きなんですって」
「いや、俺男…」
「そんなん見たらわかりますわ」
「……そうですよね」
驚きすぎて後輩相手に敬語を使ってしまった上にもう一度告白を受けた謙也は言葉など出るわけもなく、ただただ顔を真っ赤にして俯いていた。
財前には視えていないが、俯いた謙也はかなり動揺しており何と答えようか考えを巡らせていると、ふと自分の思考に待ったをかけた。
“何と答えようか”と考えなくても相手は男、どう考えても「No」だ。
答えがハッキリし、謙也が顔を上げて断りの返事をする前に財前の方が先に口を開いた。
「謙也先輩、断りの返事なら聞きませんから」
「へ?」
「1週間、俺に猶予をください。それまでに謙也先輩…惚れさせてみせますから」
その瞬間、財前の勝ち誇ったような笑みに不覚にもドキッとしてしまった謙也。
そして立ちつくしたままの謙也の前から財前は「それじゃ」と一言残して去ってしまった。
「あ゛~!!!!!!!!!」
財前の姿が見えなくなった途端、謙也は変な声を上げながらその場にしゃがみ込み髪をグシャグシャにして蹲った。
今まで散々悩んでいた結果がはっきりして良かったが、新たに問題を増やしてしまった。
これから謙也にとっての怒涛の1週間が始まったのである―――――――――
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