管理人の日々の日記。 普通な日記からヲタクな日記、私信までもが入り乱れる暴露場です。 そして、予告もなく腐女子用語入り乱れたり、ナマモノの内容になってしまうことも… 読まれる際は充分ご注意ください。 テンション故、誤字・脱字あるかもしれませんが見つけた時はどうか見逃してやってくださいm(_ _)m コメントも大歓迎ですvv
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これは一縷の妄想の一部です。
ついてこられる、オゥケイな方のみどうぞ・・・


※内容は『遙か3』平泉の話しです。(ほぼラストシーン)
 とてつもなく長いのでPC推奨(ぇ












景時さんはわかっていたのかもしれない・・・



この源氏と平氏の戦が終れば、九郎さんと敵対することを―――――






源平合戦が幕を閉じ、無事朝比奈から抜け出し、その日は近くの空き家で夜を明かすことになった。
久々の平穏な時間・・・
とても懐かしく、そしてとても居心地がいい
これからは十一人そろって旅が出来ると思うと、皆の表情にも笑みが浮かぶ。

でも、まず私達は互いのことを知らなければならなかった・・・



将臣君が平家に肩入れをしていた理由――――



将臣君が還内府と知った時は皆驚きを隠せなかった。
もちろん私も不安を隠せなかった・・・
でも、私以上に九郎さんは動揺していた。
同じ八葉で、青龍で・・・一緒に旅をしている時、何かと頼りにしていたのは見てわかっていた。
いきなり仲間だと思っていた人物が敵の総大将で、その相手の首を取らなければ源氏の勝利とはならない。
そして、尊敬する兄・頼朝の信頼を得る事はできない。
私も九郎さんも覚悟は決めていた・・・



還内府、有川将臣と戦うことを――――――



だから余計知りたかった。
それほどまでに平家に固執する理由を・・・・・・


“俺は命を助けてもらった・・・その借りを返したかっただけだ。
 本当は源氏や平氏なんて関係なかったんだけどさ・・・
 ただ、俺達の世界みたいに平氏がただ、滅んでいくのを見たくなかったんだよ”


どこか苦しそうに言う将臣君の言葉、私にもわかる気がする。
いや、私も同じ理由でここまで戦ってきたのだ。
剣を振るって怨霊を封印する力と、時空を越える白龍の逆鱗の力を使って・・・
それも全て、怨霊を封印する為、平家が怨霊を作り出すのを止める為、そして私の大切な人・・・八葉の皆と黒龍の神子の朔、そして白龍を守るために―――――



********



「景時さん、どうしたんですか?」

話しの途中で席を外した景時を追いかけて、私も席を立った。
どこか悲しそうなその表情が気になって・・・
月夜に照らされた縁側に座っていた景時さんは、やはりどこが物悲しそうに瞬く星と月を見ていた。

声をかけるのを躊躇ったが、ここで声をかけなければならないという焦燥感に駆られ私は景時さんに声をかけた。
振り返った景時さんは悲しい表情のまま笑みを浮かべた。


「望美ちゃん、将臣君のこと・・・責めないでくれるかな??」

「そんな・・・責めるだなんて・・・将臣君にはちゃんとした理由があった。別に私達を騙そうとしていた訳ではないですし」

「それを聞いて安心したよ・・・将臣君の気持ち、わからなくもないからさっ」


それを聞いて、やっと景時さんが何を言いたかったのかわかった。
以前、源氏の兵の中で噂になったことがあった。
景時さんは、元は平氏の兵で、戦で負けて倒れている所を頼朝に助けてもらったと・・・・・・

「私はこれからも源氏の・・・九郎さんの力になりたいんです。これは龍神の神子としてではなく、春日望美の意思・・・剣を取ったのも逃げ道を作る為じゃなく、この運命に立ち向かっていく為。・・・そして、一緒に戦おうといってくれた九郎さん達八葉の皆の為に」

迷いのない目だった・・・・・・

ふと笑みを見せた景時さん。
今度は先ほどのような悲しい顔ではなく、優しい笑顔だった。


「望美ちゃん、これからも九郎を頼むね・・・・・・」




これから間もなくして、景時さんは頼朝に寝返り・・・
九郎義経追討の命が下されたのだった―――――――






********



私はこの運命を知っていた―――――


なのに何故・・・この運命を変えることが出来なかったの??




鎌倉と泰衡さんの兵に追われる中、私達は知らない間に散り散りとなってしまった。
四方八方敵に囲まれている中で大声を出せない。
そうにかして誰かと合流しなければなかった・・・

なるべく敵兵に会わないように森の中を奔走する。
しかし、思った以上に敵兵が多い・・・
その時は斬るしかなかった。
怨霊も人も関係ない・・・今は戦って生きるしかなかった。


「望美っ!!!」

「九郎さん」


戦いの音が聞こえてきたからか、様子を見に来た九郎は戦っている望美を見つけて急いで駆けつけた。
物凄い勢いで敵兵をなぎ払い、九郎さんは私の腕を掴んでさらに奥へと向っていった。
どこへ行くのかはわからない・・・
でも、九郎さんの向う先は―――――――


九郎さんが最後に自害する所・・・


そして最後に弁慶さんが・・・・・



「九郎さんっ、ダメ!!そっちへ行ったら」

「大丈夫だ。向こうには衣川のお堂がある」

「だから・・・っ」


もう遅かったのかもしれない・・・
私と九郎さんは四方を敵に囲まれた。衣川のお堂を目前にして―――――

でも私は戦うしかなく、九郎さんと二人次々と敵を薙ぎ払う。
どれほどの人を斬って来たのだろうか・・・
どれだけの怨霊を封印してきたのだろうか・・・
もう・・・何もわからない

「お堂までもう直ぐだ、急ぐぞ!!!」

九郎さんが私の腕を掴んだ時、違う方から見知った声が聞こえてきた。
そしてその反対の方から無数の矢が飛んできたのだった。


「九郎、望美さんっ!!!!!!」


っ――――――――――――――――――




ほんの一瞬の出来事だった。
私の目には全てがスローモーションに映る。
弁慶さんの声、そして無数の矢、その影は弁慶さんの漆黒の衣によって阻まれ消える。
その矢の全てを背に受けた弁慶さんの腕の中で、私と九郎さんは守られた・・・
顔を見上げると、いつものように弁慶さんは笑っていた。




ナゼ・・・アナタハワラッテイルノ???



「九郎・・・望美さんを頼みましたよ」

その一言が九郎さんを動かすことになる。
掴んだままの腕をそのまま引っ張られ、私は一直線に衣川のお堂へ走る。


だめ・・・

ダメ・・・

駄目――――――――――っ!!!!!



「九郎さん、離してっ!!!弁慶さんが・・・弁慶さんがぁ!!!!!」

怖くて振り返られない。
この運命を私は知っている・・・
一向に私の腕を離さない九郎さん。
振りほどこうと、何度も上下に振ってみるもののしっかりと掴まれた腕が離れることはない。


「離して・・・離してっ、弁慶さんが・・・弁慶さんがぁ・・・・・・いやあぁぁああぁあぁぁぁあああぁぁぁあぁぁぁあぁあぁあああぁぁ!!!!!!!!!!」



望美が叫んだのと同時に、弁慶は空一面を覆う矢に四肢を奪われていった―――――――


きっとあなたはこう言うでしょうね・・・



僕に悔いはない・・・九郎に仕えたこと、そして君の八葉であったことを






お堂の中へ逃げたのはいいが、ここを襲われるのも時間の問題。
やっと腕を離された望美は九郎にかみついた。


「九郎さん!!!何で、弁慶さんを見捨てることをしt


ドン―――――――――――――ッ


九郎さんは思い切りお堂の壁を叩きつけた。
一度ならず何度も、何度も・・・拳から血がにじみ出るのも構わずに


辛いのは私だけじゃない。
幼い頃からずっと傍にいた弁慶を失ったのだ。
しかも自分の目の前で――――――

私は何も言えなかった・・・

否、言う言葉が出てこなかった・・・


その時衣川のお堂の扉が開いた。
呆然とする九郎さんも私も剣を持つことさえ出来なかった・・・
これで入ってきたのが敵ならば、私達に待ち構えているのは死のみ―――――


「九郎っ・・・望美ぃ・・・かっ」


「将、臣君・・・譲、君」



どうやらお堂に入ってきたのは八葉の将臣と譲だった。
しかし、二人の姿もけして無事とは言いがたかった・・・
見る限り将臣は足を、譲は腕を怪我していた。

「まさ・・・おみ・・・譲・・・他の奴らは・・・」


やっとの思いで振り絞った声は何とも弱々しかった。
二人は何も言わずにただ首を横に振る。

「わから・・・ないっ、途中で散り散りに・・・」

「そうか・・・望美・・・白龍の逆鱗は持ってるな?」


ふらつく足で九郎さんの横まで歩いていくと、白龍の逆鱗を握りしめ頷いた。
それを確認した九郎さんは先ほどとは全く違った表情を見せた。

何かを決意した・・・そういう目をしていた




「その力で元の世界に戻れ」

『?!』

「そんなことっ・・・」

私はすぐに言い返そうとしたが、九郎さんは私の言葉を遮った。


「お前達を・・・ここで・・・この世界で死なせるわけにはいかない・・・もしお前達がここで朽ちることを覚悟しても・・・俺は、いやこの世界の八葉は許しはしない」


九郎さんの目に迷いはなかった・・・


「これが俺達の願いだ!!!!!」


九郎さんの想いが通じたのか、白龍の逆鱗が光り輝く。
その光が三人の体を包み込む・・・

譲、将臣と消えていく中、望美はこれだけ九郎に言いたかった。


「九郎さん・・・自害だけはしないでください」

「俺が?ふっ、そんなことしないさ」


俺は嘘をついた・・・
もうこのお堂は泰衡の軍に囲まれている。
もう・・・遅い


「お前に会えたこと、誇りに思う・・・だからお前だけは・・・生きてくれ」


その言葉を最後に、私の視界から九郎さんが消えていった・・・


「望美、すまない・・・」

九郎は懐から小刀を取り出した。
これはまだ九郎が鞍馬に行く前に母上から授かったものだ。
この小刀は亡き父上の形見・・・

九郎は何の戸惑いもなく自ら命を絶ったのだった――――――――――


全ては決められた運命のままに・・・・・・・・・





********



そうして私達は元の世界へと戻ってきてしまった。
私達が京の世界へと行ったあの日と同じ雨が降っていた・・・


元に戻ってきた私達はその場に佇んでいた。

そして私は、自らの首にかかっている逆鱗を確認すると、それをもう一度強く握りしめた。
やることはただ一つ―――――――――

運命の上書き・・・


その腕を将臣が掴んだ。


「待て望美っ」

「どいて将臣君、私は何があっても行くから」

「落ち着けって」

「落ち着いてられるわけがないじゃない!!!」


私は思い切り体を捩り、将臣の腕を振りほどいた。
今まで幾度となく運命の上書きはしてきた、だが今回ばかりは・・・今回だけは


「譲君、前に言ったよね?あの京の世界は私達の過去ではないって」

「えぇ・・・」

「だったら私達の世界と同じでなくていいじゃない!!!九郎さんも弁慶さんも・・・他の皆が生きている世界があったっていいじゃない!!!!!!」

「だから落ち着けって」

その時、将臣君が私の額にデコピンをした。
思ったよりも痛かった私は、目じりに涙を浮かべて額を手で押さえて睨みつけた。
しかし将臣君は微笑んでいた。


「誰も行くなとは言ってねぇだろ?俺も一緒だ。どうにもこの運命は納得いかねぇ」

「それは俺だって同じです。このままでいいわけがありません。先輩、行きましょう」

「将臣君・・・譲君・・・うん、行こう!!!」





そうして三人の想いが通じ、逆鱗はまたもや光り輝く。
私は急いで二人の腕を掴んだ。


「今度は絶対三人で行くんだから!!」

「おぅ」

「はい」





私達は運命を変えに、また平泉の地へ降り立った・・・


皆が笑って過ごせるその日を手に入れるまで――――――――

















・・・お目汚し申しわけないorz
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
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